- 横浜ベイブリッジ(神奈川県横浜市)
- 横浜ベイブリッジ(H元年度 土木学会田中賞)
- 上層が高速湾岸線、下層が東京湾岸道路からなる2層構造の大規模斜張橋です。中央径間は大型客船の航路であるため、海面上55mの空間を確保しています。主桁は扁平な箱桁とトラスを組合わせた構造です。主桁をタワーリンクとペンデル支承で支持されて固有振働周期を長くし、耐震性の向上に配慮しています。
- 鶴見つばさ橋(神奈川県横浜市)
- 鶴見つばさ橋(H6年度 土木学会田中賞)
- 横浜ベイブリッジと同一路線上にある1面吊りの斜張橋です。スレンダーで優美な景観を誇り、この形式としては世界最長の支間長です。将来は国道の同一形式橋が隣接して平行に並ぶ双子の橋となる予定です。鋼製主塔の基部は鋼とコンクリートの複合構造であり、弾性拘束ケーブルとベーンダンパーを使用して耐震性を向上させました。
- かつしかハープ橋(東京都葛飾区)
- かつしかハープ橋(S61年度 土木学会田中賞)
- 首都高速葛飾江戸川線が綾瀬川を斜めに渡る位置にある世界で最初の曲線斜張橋です。高低2本の塔とS字曲線主桁を組み合わせた特色のある構造です。構造系の計画に当たっては、大きい方の塔をS字曲線の変曲点に設置して、ケーブルが道路の建築限界を侵さぬように配置しました。また、斜張橋の低い箱主桁は前後の高架橋の経済性に大きく寄与しました。名高いレオンハルト教授による賞賛を受けました。
- 梅田川側道橋(宮城県仙台市)
- 梅田川側道橋
- 鋼3径間連続桁の端径間をトランスドランガーで補剛。渡河条件と道路や鉄道との交差条件から支間割が不規則になりましたので、上記の形式を採用して、経済性と歩道橋特有の不快なたわみ振動の制御を図りました。トラス部材には型鋼を使用して製作コストの縮減も行いました。
- 北上大橋(岩手県一関市)
- 北上大橋(H15年度 土木学会田中賞)
- 国道284号薄衣バイパスが北上川を渡るところに建設されました。長年にわたり親しまれてきた旧橋の更新であったため、その面影を引き継いだ形式です。全国的に見ても北海道の旭橋、岐阜県の忠節橋など数橋でしか採用されていない珍しい形式であり、支間長は日本一です。
- 四十八ヶ瀬大橋(富山県入善町・黒部市)
- 四十八ヶ瀬大橋
- 国道8号入善黒部バイパスの黒部川に架かる橋です。川筋の多さから「黒部四十八ヶ瀬」といわれた黒部川の歴史を後世にと、松尾芭蕉の「奥の細道」の句から命名されました。反力分散ゴム支承を用い、橋長590mを5径間連続2連の箱桁で横過する「耐震構造」になっています。基礎工は全脚オープンケーソンです。
- 牛根大橋(鹿児島県垂水市)
- 牛根大橋
- 側径間に半径200mの平面曲線をもったバランスドアーチ橋です。左右のアーチ面を約11°傾けた、いわゆるバンケットハンドル(籠の持ち手)形式です。本橋の構造美は桜島の景観に良く調和しています。桜島の火山灰が部材に積もるのをできるだけ避けるため、上横溝は設けず、円形断面の支材だけでアーチを結合しました。
- 大山崎ICDランプ橋(京都府大山崎町)
- 大山崎ICDランプ橋
- 上部工は曲線半径が100~120mの鋼連続箱桁形式のランプ橋であり、中間橋脚は高さ15~25mで、場所打ち抗基礎をもつRC単柱橋脚です。箱桁と橋脚はスタッドを用いた鋼結構造(複合ラーメン構造)を採用して耐震性の向上を図りました。JR(新幹線)を跨ぐ径間は、合成床版を用いて施工性に配慮しました。
- 志摩大橋(三重県志摩市)
- 志摩大橋(パールブリッジ)
- バスケットハンドル形式の鋼ニールセンローゼ橋では国内4番目の支間長で、志摩市のシンボルとなりました。橋の架設は、津のドッグで全橋を組み立てたうえで台船に乗せて英慮湾内の和具浦までタグボートで曳航し、潮の干満を利用して行いました。
- 牛久高架橋(茨城県牛久市)
- 牛久高架橋
- 圏央道牛久地区の鋼2主桁橋です。耐震性の向上、コスト縮減、維持管理費の低減、用地の有効利用などを図るため、橋軸方向は多径間剛結式の鋼・コンクリート複合ラーメン構造、橋軸直角方向は2柱式RCラーメン構造を採用しました。また、合成床版、場所打ち杭基礎を用いています。
- 川崎縦貫道路高架橋(神奈川県川崎市)
- 川崎縦貫道路高架橋
- 川崎市も南北を結ぶ幹線道路として主要な地域との連結の強化に役立っている川崎縦貫道路に架かる橋です。現道幅員25mの内側で構造物を建設する必要から鋼製橋脚1本柱で上下線分離のラケット型橋脚を採用し、桁と橋脚は剛結構造となっています。
- 米子JCT高架橋(鳥取県米子市)
- 米子JCT高架橋
- 米子自動車道路と山陰道「米子道路」を立体交差で結ぶ米子JCTのうち、岡山ー松江方面を接続しています。曲線橋であるため、橋脚柱には、地震時慣性力に対して抵抗断面に方向性がないこと及び、平面寸法への制限から円形中空断面を採用しました。上部工形式は経済性・施工性を考慮してI型鋼格子床版、単一箱桁を採用しています。
- 大井川橋(静岡県島田市)
- 大井川橋
- 第二東名高速道路が大井川を渡る橋です。最大支間が127mと大きいため、主桁に箱桁を採用しました。この形式では国内最大橋長です。主桁間隔8.8mに対しPC床版を採用しています。橋脚は円形1柱式構造で梁幅3.4m、梁高8.5mのPRC構造、柱径は10mの鋼管複合構造、基礎は無人化ニューマチックケーソンで、直径24mです。
- 芹ヶ野高架橋(鹿児島県いちき串木野市)
- 芹ヶ野高架橋
- 南九州西回り自動車道の一部である川内道路に架かる橋です。橋梁形式は鋼連続桁橋で、耐候性鋼材を用いてよりLCCの縮減を図り、錆安定化処理剤についての提案も行いました。
- 庄内川橋(愛知県春日井市・名古屋市)
- 庄内川橋
- 東海環状自動車道が庄内川を渡る橋です。周囲の景観と走行性への配慮から、大きなアーチが1本だけ真中に配されている単弦ローゼ橋という珍しい形式が採用されました。下路橋は一般的に2本のアーチ部材を有しますが、これを1本としたことで開放感が生まれました。
- 長谷口橋(愛知県瀬戸市)
- 長谷口橋(はせぐちはし)
- MAGロード瀬戸東ICの北側(長谷口町~八王子町)に建設されました。縦置グレーチング床版を用いています。ON、OFFランプ併設の関係から幅員の変化と桁下の景観改善に寄与するため、少数主桁(最大主桁間隔8.5m)を採用し、コスト縮減を図りました。
- 高松川橋(広島県尾道市)
- 高松川橋
- LP鋼板を用いた鋼少数桁橋です。床版は、横桁を3.5mごとに配置することにより橋軸方向を床版支間としています。西瀬戸自動車道の生口島道路(生口島北IC~生口島南IC)の一部であり、島内道路の交通量および交通安全性が緩和し沿道環境に寄与しています。
- 舞鶴由良川大橋(京都府舞鶴市)
- 舞鶴由良川大橋
- 曲線半径1000mの道路内にあるため、アーチリブと補剛桁が交差部において角折れした世界的にも珍しい、バランスドアーチ橋です。塗装色は京都府の色「紫」をとり入れた「ラベンダーブルー」としており、地域のランドマークとなっています。
- 北長内沢橋(岩手県岩泉町)
- 北長内沢橋
- 国道45号中野バイパス改築事業の一環として計画された橋です。支承、伸縮装置、排水枡及び床版等が無く、維持管理に有利な本形式を採用しました。優雅に渓谷を渡る景観に優れた橋です。
- 夢吊橋(広島県世羅町)
- 夢吊橋(H8年度 土木学会田中賞)
- 歩行者専用のPC吊床版橋です。両岸の橋台だけで支える構造の吊床版橋では、当時世界一の支間長としてギネスブックにも掲載されました。谷の両側の橋台間に張り渡したPCケーブルを、薄いコンクリートで包みこんで床版としています。その上を直接、人が通れるようにした、周辺の景観に調和した優美な橋です。
- 五味ヶ谷高架橋(埼玉県鶴ヶ島市)
- 五味ヶ谷高架橋
- プレキャストPC板を使用したPC合成桁橋です。現場作業の軽減、施工の合理化・省力化を図り、コスト縮減を行う目的で開発された端の形式です。本橋では交差道路の交通規制を最少にすること、維持管理費用の縮減を図る観点から採用しました。
- 高館橋(岩手県平泉町)
- 高館橋(たかだちはし)
- 橋が柳之御所遺跡に隣接し、世界文化遺産登録候補となっている平泉文化遺産の中心部に位置するため、学識経験者や地域文化人らによる景観委員会で、橋梁形式、橋面修景計画を検討しました。反力3000tfのゴム支承による地震時水平力に対する分散構造を採用しました。上部工の型枠内張に特殊な樹脂を塗布し、脱型後のコンクリート地肌をきめ細かい最高品質のものに仕上げています。
- 灰塚大橋(広島県三次市)
- 灰塚大橋
- 広島県三次市~庄原市に跨って建設される灰塚ダムの湖面橋として建設されました。施工はカンチレバー工法を採用しており、橋梁の下を流れる上下川を阻害することなく施工を行いました。欄干が透明な強化ガラスで出来ていてその絵柄はダム周辺に生息している生き物が96枚のパネルになっています。
- 三輪崎橋(和歌山県新宮市)
- 三輪崎橋
- 那智勝浦道路の終点部に位置する連続ポータルラーメン橋です。橋台と上部工を剛結させて、支承と伸縮装置のない、耐震性・経済性と維持管理に優れる形式にしました。また、上部工はスレンダーで景観にもすぐれています。
- 諏訪間高架橋(福井県永平寺町)
- 諏訪間高架橋
- 中部縦貫自動車道永平寺大野道路の起点に架かる橋です。国道364号を跨ぐ第1径間は押出し架設工法により2晩で施工しました。架設時に必要なPC鋼材は、外ケーブル方式を採り、施工後に撤去する計画としました。一方、一級河川を渡る第4径間は、架設済の橋梁を跨いで架設桁を設置し、これを支保工として施工しました。
- 高津山橋(和歌山県田辺市)
- 高津山橋
- コスト縮減を考慮してPRC連続ラーメン2主版桁橋の中間橋脚を上部工と剛結してインターロッキング式橋脚を採用しました。上部構造は施工性のよいプレグラウト鋼材を用いています。
- 柏原高架橋(和歌山県橋本市)
- 柏原高架橋(かせはらこうかきょう)
- 京奈和自動車道の橋本市柏原地区にある橋です。上部工には免震支承を採用しています。PCの施工は、中央の3径間部を初段の施工で両引きし、つぎに側径間を片引きする分離施工を採用しました。市街地の橋であるため景観に配慮し桁のスレンダー性、橋脚のリズム感と柔らかさを強調しています。
- 楠城橋(鳥取県鳥取市)
- 楠城橋(なわしろはし)
- 上部工にはプレキャストセグメント工法を採用しています。橋長を最小とするため、一方の橋台を盛りこぼし橋台としています。本橋はダム事業のシンボル的な構造物であり、完成後のインフラストラクチャー・観光資産としても重要な位置付けとなることが期待されています。
- 北只高架橋(愛媛県大洲市)
- 北只高架橋
- 国道56号大洲道路の北只地区に架かる2室1箱桁形式のPC連続箱桁橋です。床版はRC床版とし、非常駐車帯はリブを設置して拡幅に対応しました。
- 巴川橋(静岡県静岡市)
- 巴川橋
- 上部工にPC複合トラス、橋脚に鋼管・コンクリート複合構造などの先端的な技術を採用して、耐震性と経済性の向上を目指しました。上の写真は鋼管を用いたトラス部材と上下のコンクリート床版との連結構造を示しています。この構造については部分的実験も行われました。
- 小海川橋(香川県東かがわ市)
- 小海川橋(おうみがわはし)
- 四国横断自動車道が2級河川小海川を渡る橋です。橋梁形式はPRC中空床版橋と鋼合成桁(4主桁)を中間橋脚上で剛結した珍しいものとなっています。旧日本道路公団の複合橋梁では2例目となりました。
- 矢井原橋(兵庫県豊岡市)
- 矢井原橋
- 既設橋は1966(昭和41)年にPC有ヒンジラーメン橋として架設されましたが、通行荷重による中央ヒンジ部の衝撃音発生・耐荷力不足の解消が課題でした。また、大規模地震対策及び幅員による走行性の向上も求められていました。桁下にRCアーチを構築し、構造系変更することでこれら全ての課題を解決し、機能向上が達成できました。
- 差海橋(島根県出雲市)
- 差海橋(さしみはし)
- 既設橋は国道9号に1964(昭和39)年に建設されたパイルベント式橋脚をもつ単純プレテンション方式床版橋3連の道路橋です。河川管理上及び耐震上の問題があった橋脚を壁式に改造し、基礎は高耐力マイクロパイル工法を採用して耐震補強設計を行いました。
- 梅田川橋(宮城県仙台市)
- 梅田川橋
- 既設橋は昭和40年代に竣工した鋼単純桁5連からなる橋ですが、耐荷力や疲労耐久性及び耐震性の向上を図るために炭素繊維シート接着工法によるRC床版補強、単純桁の4径間連結化、跨線部上部工の下横構増設による準箱桁化、コンクリート巻立法による橋脚補強、高耐力マイクロパイル工法による基礎補強等を行いました。
- 和賀大橋(岩手県北上市)
- 和賀大橋
- 一般国道4号北上拡幅事業の一環として和賀川を渡河する位置に架橋されている和賀大橋の補強詳細設計を行いました。現橋は昭和42年度に架橋されたもので、完成幅員20mをセンターステージ(幅員11m)で施工された15径間単純合成桁です。床版補強は拡幅新設部床版構造との接続を考慮した両面鋼板接着工法により補強を行い、主桁補強は施工手順を考慮した解析を行って断面力を求め、維持管理が容易なカバープレート方式を採用しました。支承補強は、機能分離型としてレベル2地震時水平力に対して抵抗する支承金物を設計しました。
- 大野目高架橋(山形県山形市)
- 大野目高架橋(だいのめこうかきょう)
- 山形市内の国道13号大野目交差点改良事業は、市民や地域住民の多様なニーズに対応するために、PIの企画運営を行いながら基本設計や詳細設計を行いました。内容は、住民懇談会やワークショップ等を行うと共に、オープンハウスやホームページの開設及び新聞広告による広報活動を積極的に行い、その内容はCGを駆使した分かり易いものとしました。また、工事発注に向けて、工事進捗に影響を与える事項を整理・把握した上で適切な工程やコストを検討するなど、PMによる事業展開も行いました。