株式会社 片平新日本技研

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片平の仕事Katahira’s Works

高速道路入り口(IC)への立入実態の分析

高速道路ICへ立入りの実態

高速道路への歩行者、自転車、原付等による誤った立入りの実態調査及び対策の提案を行いました。ここでは京葉道路における実態調査の例をご紹介します。
京葉道路では立入りが年間364件/年あり(2018年)、そのうち対象のインターチェンジ(IC)では42件/年を数えています。
立入った人の傾向は、年齢別では60歳以上の割合が約41%を占めています。原付等の利用者が55%、比較的土日に集中しており、夕方から夜間の発生が57%を占めています。

東日本関東地域における 2018年の立入件数 1,161件(通報件数)

立ち入り実態データグラフ

該当インターチェンジ(IC)は交差点の先に

調査対象インターチェンジは交差点の先に位置しています。下図のように交差点へ右から直進で入った先は、2車線とも高速道路のインターチェンジ(IC)へ接続されており、一般道へは通り抜けできないようになっています。

ビデオ撮影による立入り実態把握

2018年9月から10月の2ヶ月間、現地にビデオカメラを設置してインターチェンジの様子を撮影しました。この間に6件の立入り記録がありました。
2ヶ月間で6件の立入の内、4件は原付等によるものです。侵入経路はいずれも直進方向でした。
また歩行者・自転車については、高齢者や認知症者、外国人が躊躇なく誤立入りをしている実態を確認しました。ビデオ映像により、具体的な挙動を把握することができました。

原付等が侵入する後ろ姿

自転車の侵入

歩行者の侵入

立入り実態の整理

撮影したビデオ映像を確認していると、立入りを料金所で確認された事案の他に、料金所の手前まで立ち入って引き返した事案がいくつかあることがわかりました。2018年10月の1ヵ月間において、このような隠れた事例をビデオ映像から確認したところ、33件を確認できました。
そこでこれらの事案について、立入方向、 立入に気づいた地点に着目して、その挙動を分析しました。

33件の立入に気づいた箇所

1)原付等の傾向

2)自転車の傾向
※スマホのナビを見ながら入ってくる事例が目についた。

3)歩行者の傾向
※酩酊状態など正常な判断ができない状態の方の行動が目につく。

対策の検討結果とご提案

原付等への対策としては、高速道路区間であることを認識できる案内や車線誘導などを行います。
交差点の手前では、路面標示などでこの先は高速道路であることを。交差点を過ぎた後では、案内標識等も交えてここは高速道路である事がわかるように、原付等運転者の視線なども意識してご提案しました。(特に夕方や夜間に置いても視認性を高く保持する。)

自転車・歩行者についても、ここから先は高速道路であることを物理的かつ視覚的に認識してもらえるように、「気づき」を与える対策をすることで、携帯電話使用者や外国人、また判断能力が低下した人にも立ち入りできないことを認識してもらえるよう考えました。

今回は、ビデオ映像の解析を行えたことで、従来の対策に加えて、重点的に対策が必要な箇所(方向)及び、立入り者が立入りに至る挙動や、誤った立入りに気づいて引き返す地点、スマホアプリのナビに誘導されて立ち入りに至ってしまうという新たな課題を把握することができました。
そして、ICへ流入前の交差点で立ち入りを防ぐことが重要であり、原付等には直進方向に対して高速道路があることの周知、自転車・歩行者には、高齢者・認知症者、携帯電話使用者等に対して気づきのきっかけ作りを提案するといった、より有意議な対策工をご提案することができました。

リポーター

東京本店 交通都市計画部 江鳩 拓実(2018年入社)